本日は宅建試験について解説していきます。
私も取得している資格です。
不動産業界にお勤めの方は必須といっていい資格になります。
正式名称「宅地建物取引士」
国家資格になります。
申込者数・受験者数・合格者数・合格率の推移
宅建の合格率は約15%~18%。毎年約3万~4万人の合格者数。
過去10年間の宅建の合格率は約15~18%(10月試験は17.6%,12月試験は13.1%)で、毎年の合格者数は約3万~4万人(10月試験は29,728人,12月試験は4,610人)となっている。
引用:資格の学校TAC https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_info.html
・重要事項の説明ができる。
・重要事項説明書に記名、押印ができる。
・契約書に記名、押印ができる。

重要事項説明とは土地・建物の売買、賃貸の貸借等の取引で、宅建業者が必ず行わなければならない作業です。
これを行わないと、上記取引の契約を締結する事が出来ません。
つまり、宅建を持っていない社員は自身だけで案件を捌くことができません。
不動産業界で働くには確実に持っておかなければならない資格と言えるでしょう。
宅建試験に独学で合格は厳しいのか?
管理マンは元々勉強するのが死ぬほど嫌いです。
不動産業界にいる以上、宅建はとらなければならない資格ですが
入社してから数年は業務も忙しいからと言い訳し逃げていた結果。
会社から早く取りなさいと正式にお声がかかる事になりました。
当時の上司のプレッシャーが日に日に増していき今年合格できなければ会社での自分の肩身が非常に狭くなる・・
このままでは本当にマズイと思い。
ついに勉強を始めました。
自分を追い込むために資格スクールに通おうかとも悩みましたが
堪え性のない自分が定期的にスクール等に通うのは難しいと考え独学を選択。
しかし、勉強するため机に向かおうにも管理マンの自宅に机はありません。
ソファに座ってローテーブルで参考書を読むのも体勢的にキツイ・・・・
どうしたものかと困り果てながらも、一つの勉強パターンを確立します。
その方法には机や分厚い参考書も必要ありませんでした。
その方法を信じて勉強していった結果・・・・・・・・・
独学でも48点という高得点で合格することができました。
この記事では管理マンの経験を基にして
宅建試験を独学で高得点合格した方法をお教えしたいと思います。
宅建試験独学で合格に向けての準備
宅建試験の5点免除とは
5点免除とは50問ある宅建試験のうち、46~50問目の問題が本試験で免除となる制度です。
引用元:生涯学習のユーキャン https://www.u-can.co.jp/%E5%AE%85%E5%BB%BA/column/column13.html
5点免除の制度を利用しない一般受験者と比べて5問少なくなります。
その分、合格ラインが5点引き下げられ、試験時間も10分短縮されます。
独学での合格にあたり5点免除は取得しておきたいです。
宅建業者で業務に従事してる方であれば誰でも取得可能です。
宅建業者に従事している方以外で合格を目指している方は純粋に勉強時間を増やして下さい。
宅建試験独学で合格に向けての学習方法
管理マンは独学で宅建に合格しました。
もちろんスクール等には一切通っていませんし模試なども受けていません。
ではどのように合格したのか?
それはズバリ
これを実践したからです。
管理マンは宅建試験の独学をしていた際、一切ノートやペンを使っていません。
文字を書くとか、マーカーを引く、付箋を貼るといった行為がめんどくさいからです。
- スマホでYoutubeを見る。
- 参考書をスマホで読む。
- スマホアプリで問題を解く。
- わからない用語はググる。
これだけではわかりませんよね。
それではデジタル学習の具体的な方法を書いていきたいと思います。
宅建試験にデジタル学習で独学合格する
学習方法その1 インプットにはYoutubeを使い倒せ
管理マンはインプットに下記Youtuberの動画とデジタル媒体の参考書を活用していました。
ゆーき大学
資格系Youtuberのゆーき弁護士が配信する宅建合格動画です。
宅建業法、法令上の制限、民放、税法等、宅建試験に関する全ての分野を講義形式で配信されています。
説明は簡素ではありますが要点を捉えており、ゴロやイラストを交えて視覚的にも理解がしやすい動画です。
まず初学者の場合は、ゆーき大学の講義動画を見るところから始めてください。
ゆーき大学神ノート
管理マンが独学で48点という高得点をとれたのは間違いなく、この神ノートのおかげです。
宅建試験において覚えるべき箇所がコンパクトに網羅されたテキストになります。
神ノートはPDF形式での配布になりますので快適な閲覧の為にPDFリーダーアプリをインストールしましょう。
神ノートはゆーき大学の講義動画と並行してチェックしてください。
参考書(電子書籍)
管理マンはAmazon Kindle で購入した参考書を辞書代わりに読んでいました。
特にこれがオススメという物はありません。
インプットのメインはYoutubeと神ノートにして参考書は細かい知識を拾う辞書として使用しましょう。
学習方法その2 アウトプットにはアプリを使い倒せ
管理マンが実際に使っていたアプリになります。
iPhone版、Andoroid版、どちらでもリリースされています。
定期的に広告が流れますが、基本的には無料で利用できます。
本アプリをお勧めする理由としては
- 適度な問題量。
- 分野を細分化してる為、1日の進行度合いを確認しやすい。
- 解説が丁寧。
- 交換音や分野終了毎の点数発表等、ゲーム的要素で楽しい。
4択ではなく一問一答にて行う事。
シンプルかつサクッと進めるので、効率を重視するならば一問一答です。
ただ一問一答を行う際、わからない問題が出た場合考えてはいけません。
すぐに答えを見て、理解&記憶してください。
学習初期の場合、一つの問題に躓いて学習進行が遅れることが最も避けるべき事です。
無理に自力で解こうとせず、さっさと答えを見て次に進んでください。
棚田行政書士の不動産大学
行政書士と名乗っておられますが、不動産コンサルが本業の不動産系Youtuberの方です。
ゆーき大学とは違い体系的な講義動画ではなく、各分野のある一点に絞った解説が動画のメインです。
受験者が立ち止まってしまう項目を過去問と実務の体験談を交えながら解説してくれます。
こちらのチャンネルはインプットというよりはアウトプットに使うことができます。
一問一答をやった後、不動産大学でその分野の動画を見ると更に理解が深まるかと思います。
初学者の場合、インプットを行った時点で理解できるのはせいぜい20%程度だと思います。それをアウトプットを行う過程で40%程まで深まれば上出来です。
では残りの60%はどうするのか?
これはインプットとアウトプットの反復を行う事で100%まで持っていきます。
ただし最初から100%理解しようとしてはいけません。
上述の通りわからない分野や問題に直面した際、そこで一気にモチベーションが落ちてしまい、宅建の勉強自体が止まってしまうからです。
初学者の場合は、まず全分野1周する事を目標に各分野40%程の理解ができたら次に進む様にしましょう。
学習方法その3 理想のデジタル学習サイクルの確立
- 初めての分野は上述のゆーき大学の動画や神ノート、細かい部分は参考書でインプット
- インプットが終わったら、すぐさまアプリや不動産大学の動画でアウトプット
- 浅く全体を理解できるまで反復
- 次の分野へ
このサイクルを繰り返しながら学習を進めてください。
- 浅く理解出来たら、細かい部分は飛ばして次に進む。
- 全分野終わったら最初からもう1周する。
- 2週目は1週目に勉強した知識が少し残っているので1週目よりも早く終了する。
- 3周目、4周目は更にスピードが上がってくる。
- 5周目を超えたあたりで、自分が取りこぼしている部分が把握できる。
- 把握出来たら、そこを重点的に勉強し空いている穴をふさぐ。
- 上記①~⑥を100%に近い理解を得られるまでひたすら繰り返す。
こうする事によってムラなく記憶を定着させることができます。
学習方法その4 本番方式で最終調整
上述の勉強法はあくまで知識を定着させる為の勉強方法。
その定着した知識を使って問題を解ける様になる事が試験合格のカギです。
下記のサイトで本番対策を行いましょう。
もちろんスマホ表示にも対応しています。

過去問道場の分野指定から1分野ずつ本番同様の4択形式で問題を解いていきます。
本番形式で4択問題を解いて行く際にやってはいけない事があります。
それは周回していくうちに答えの選択肢を覚えてしまい、とりあえず正解の選択肢を選んでしまう事です。
何回も過去問をやっているのに成績が伸びないという人の大半が間違った過去問の解き方をしています。
そもそも過去問を本番形式で解いていると、そこまで早く周回できません。
ところが間違った解き方をしている人ほど何回も過去問を周回していると言います。
何故ならそれは正解の選択肢を覚えて惰性で過去問を解いているだけだからです。
- 4択形式の学習の場合は必ず全ての選択肢を読み、それぞれの正誤を判断します。
- 更に全ての選択肢に対して何故正しいのか。何故間違っているのか。
という理由まで理解して下さい。
知識が定着するに連れて問題を解くスピードは確かにあがります。
しかし、そのスピードの上がり方にも限度があります。
なぜなら実践形式で過去問を解く場合、一問一答とは違い、問題文を読んだ後、全ての選択肢を吟味する必要があるからです。
正解を選べという問題で正解の選択肢を見つけたとしても、他の選択肢が間違っている理由を説明できなければ、その問題は解けたという事になりません。
全ての選択肢に理由付けができ、なおかつ正解してこそ問題を解けたと言えるのです。
これは理解が深まってきてからも1問1問愚直に実践してください。
わかりきっている様な問題に対しても必ず1問1問です。
そうしていれば、どうしてもある程度時間はかかってしまうはずです。
しかし、それこそが定着した知識を活用する最終アウトプットであり、合格の成否を左右する要と言えます。
宅建試験独学で合格に向けての具体的計画
学習スケジュールについて
まず6月から学習すると仮定した場合、下記の通りで進めてください。
各項目を前倒しすることができれば、それだけ合格に近づきます。
⑤の時期は、宅建業法を中心に勉強した方がよいです。
宅建試験は得点できる問題を落とさないようにすれば合格できる試験ですので
勉強量が得点に直結する宅建業法を最後に固めておくべきかと思います。
具体的な学習時間について
管理マンは平日であれば平均3時間、休日であれば平均6時間は勉強していました。
もちろんサボった日もありましたが可能な限り継続して取り組む様に心がけていました。
とはいえ不動産業界は多忙な方が多いです。
勉強時間を確保する事も容易ではないでしょう。
だからこそのデジタル学習です。
スマホを使えば通勤や帰宅時の電車の中でも比較的簡単に勉強ができます。
管理マンはゆーき大学の動画を社用車で移動中に音声だけで聞いたりしていました。
デジタル勉強法の最大の利点は場所を選ばない事にあります。
最初はソファに座ってアプリで勉強し、疲れたらソファに寝転がって動画見る等。
常に参考書とペンを持って机に向かう必要がありません。
初学者の場合、モチベーションを保つ事が何より大事です。
最初は1時間だけでもいいので毎日デジタル学習の習慣をつける所から始めましょう。
総括
- デジタル学習で各分野のインプットとアウトプットを行う。
- とにかく周回する事を意識し、反復の積み重ねで知識を定着させる。
- 知識が定着したら、実践形式のアウトプットで知識定着率100%を目指す。
- 過去問は全ての選択肢を理解できて初めて解けたとカウントする。
- 継続は力なり。毎日1時間でもいいので、勉強時間を確保する。
管理マン自身が宅建試験に独学で合格した実体験からお届けしました。
細かい部分に関しては、これから記事を作成したいと思います。
今年、宅建を受験をされる方の参考になれば大変嬉しいです。